まどかマギカ ドラマCD フェアウェル・ストーリー レビュー

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魔法少女まどか☆マギカ ドラマCD フェアウェル・ストーリーのレビューを行いたいと思います。

このCDは限定版のBD DVD5巻に付属しているドラマCDです。

1巻 3巻にもドラマCDが付いていたのですが、5巻についているこのフェアウェル・ストーリーはずば抜けて素晴らしい。

この内容だけでOVA化も可能なんじゃないか とさえいえるほどに本編の伏線も回収しています。

 

魔法少女まどか☆マギカ 5 【完全生産限定版】 [Blu-ray]

このストーリーは、まさかのマミ&杏子コンビのストーリーとなっています。

確かに杏子は登場時に

杏子「マミのやつがくたばったって聞いたからわざわざでむいてやったってのに」

 

と、マミさんの存在は知っている口ぶりでしたが。

それが、このドラマCDで明らかになります。

まどかやさやかがQBと出会うより以前の物語。

自動車工場に社会見学へ来ているまどか達のシーンから始まる。

先生がそろそろ行くぞといっているのだが、 バスに乗ろうとするとさやかがいない

 

まどか「先生。さやかちゃんがトイレに行ったまま帰ってこないんですけど・・・」

先生「美樹が? どっかで迷ってるのかも知れんなぁ」

まどか「わたし、見てきます」

トイレまでさやかを探しに行くまどかであった。

 

まどか「さやかちゃーん? いないのー??」

さやかを呼ぶまどか。しばらく待つと、さやからしき声が聞こえた。

さやか「おーい。まどかー」

まどか「さやかちゃん! 何してたの?」

さやか「それが、あたしにもよくわからないんだよ。トイレから出て元来た道を戻ったつもりだったんだけど、いつの間にか迷っちゃって。まどかが呼んでくれて助かったよ」

さやか「でもさぁ・・・ このあたり、なんか変だよねぇ??」

まどか「そうだよね。人も全然いないし、同じ工場なのに別の場所にいるみたい。私たち夢でも見てるのかな」

確かに変である。

その証拠に、イヌカレー空間で流れてそうな曲が流れている。(笑)

 

さやか「ねぇまどか。ほっぺつねってもいい??」

まどか「え??」

むぎゅー

さやか「どう?」

まどか「痛いーーー!! ひどいよ、さやかちゃん・・・」

さやか「あはは・・・ 夢じゃないのか・・・」

普通は自分のほっぺたをつねってもらうのがパターンなのだが、人のほっぺたをつねって確かめるあたりがさやからしいといえば、さやからしい。

 

その時、使い魔の声が聞こえる

まどか達は怖くなって急いで戻ろうとするが、完全に道に迷ってしまったようだ。

 

杏子「どこに行くんだい? そこのお二人さん」

杏子「このまま進んだら、帰れなくなっちまうよ」

杏子「出口はそっちじゃない。逆だよ」

まどか「どなたか知りませんがありがとう」

杏子「礼には及ばないよ。急いで」

杏子の声に導かれ、無事逃げ出したまどかとさやか。

 

杏子「てことでキュゥべえ。もう周りに人間はいないね」

QB「うん。大丈夫だ。杏子」

杏子「この前は取り逃がしたけど、今日はあの魔女を絶対にぶっ倒してやる!」

杏子「魔法少女の名にかけて!!」

杏子「見なよキュゥべえ。牛みたいな角頭。バカみたいにでかい斧。間違いない。この前の魔女だよ」

QB「見滝原まで追ってきた甲斐があったというものだね」

杏子「うん! いくよ!!」

しかし、魔女相手に苦戦する杏子。

杏子「あたしが二人! どっちが本物か当ててごらんよ」

分身の術を使う杏子。

杏子「残念! それは偽者さ。本物はこっち!!」

QB「まだだ、杏子! 今のは本体じゃない!」

分身の術でうまく倒したと思ったが、相手も本体ではなかったようだ。

魔女に捕まってしまう杏子。

マミ「幻惑の魔法ね。おもしろいわ」

マミさんのテーマ(Credens justitiam)と共にマミさん登場!!

巴マミのテーマってやっぱこれだね。

テンションあがるー!!

 

マミ「自分の姿を幾重にも相手に見せる。でも、よりによって相手の魔女も分身の力を持っていたなんて、ちょっとついてなかったわね」

杏子「魔法少女!?」

マミ「ティロ・フィナーレ!!」

魔女に大打撃をくらわせるマミ。

マミ「大丈夫?」

杏子「うん。ありがと・・・ あんたは・・・」

マミ「挨拶はあと。今はあの魔女を。分身はすべて吹き飛んだわ」

杏子「でもあの角頭、ぶっ叩いても簡単に復活しやがるんだ!」

マミ「魔女の本体はあの大きな斧よ。私が体を吹き飛ばすからあなたは斧を破壊して」

マミ「行くわよ!」

杏子「今だ!!」

魔女をやっつける事に成功した2人。

マミ「あらためまして。私は巴マミ」

杏子「あたし、佐倉杏子。ありがと。あんたが来てくれなかったらあたしやられてたね」

マミ「間に合って良かったわ」

杏子「ホント助かったよ。見滝原にこんな凄い魔法少女がいるなんて、知らなかったな」

マミ「佐倉さんはどちらから?」

杏子「隣の風見野。さっきの魔女を追っかけて見滝原まで来たんだ。あいつはあたしが魔法少女になって始めて戦った相手でさ。へまやって逃げられちゃったんだよね」

杏子「自分の縄張りからはみ出すのは行儀が悪いと思ったんだけど、どうしてもオトシマエだけはつけたかったから・・・」

マミ「気にしないで。魔女を倒し一人で多くの人を救うことが、一番大事なことなんだから」

杏子「そう言ってもらえると、少し気が楽になるよ」

マミ「佐倉さん。ソウルジェムを出して」

杏子「え??」

マミ「消耗したジェムの濁りを浄化しておかないと」

杏子「でも、今日のあたしは・・・ それを使う権利なんて・・・」

マミ「あなたと二人で倒した成果よ」

杏子「いいの?」

マミ「もちろん」

ソウルジェムを分け与えるマミ。

その優しさに感動する杏子だった。

 

マミ「佐倉さん。今日はまだお時間大丈夫かしら」

杏子「う、うん。別に用事は無いけど、何か?」

マミは杏子を家に招待することにした。

 

この時点では、杏子の実力はマミと比べ勝っているわけではなかったようだ。

それだけマミは素質を持った魔法少女だったといえる。

原作でも、QBがさやかに対し、マミは才能があるということを話している。

 

マミ「どうだったかしら。私の特製ピーチパイは」

杏子「最高!! 助けてもらった上に、お家に招待してもらって、ケーキまでご馳走になるなんて。なんだか、図々しいよね、あたしって」

マミ「お茶に誘ったのは私なんだから、気にしないで」

杏子「あのさ」

マミ「なぁに?」

杏子「図々しいついでといったらなんだけど、あたしをマミさんの弟子にしてもらえないかな?」

マミ「弟子って? 」

杏子「ケーキを食べながらマミさんの話を聞いて思ったんだ。一人前の魔法少女になる為に、マミさんの下で色々勉強したいって」

杏子「魔女との戦いを自己分析してノートにまとめたり、魔法の使い方を研究したり、マミさんはどこをとってもあたしの理想の魔法少女なんだ」

マミ「ありがとう。弟子というのとはちょっと違うと思うけれど、私も魔法少女の友達が欲しいなって思ってたの」

マミ「これからも一緒に戦いましょう。魔法少女の先輩として、びしびしアドバイスしちゃいます」

杏子「ありがとう、マミさん! よろしくお願いします!」

マミ「じゃあ早速だけど、今日の戦いについて反省会を始めましょう」

杏子「は、はい!」

杏子とマミは、コンビを組む事になった。

杏子は時間の許す限り見滝原に通い、色んなことをマミから教わった。

マミの知識と経験は、杏子にとってすべてが勉強となった。

杏子はマミに全幅の信頼を寄せていた。

 

杏子は本編では、初回登場時からひねくれた性格のキャラだったが、このドラマCDの時点では、普通の明るい魔法少女だったようだ。

 

杏子はマミに魔法の特訓も付き合ってもらった。

杏子「見て、マミさん! 3人に増えた!!」

2体分身から、更に3人に増える事に成功した杏子。

マミ「いい感じね。 でも佐倉さんならまだまだ分身の数を増やせるはずよ。さ、もう一度集中して」

杏子「オッケー! はーーーーー!」

マミ「1,2,3,4・・・5・・・ すごい! 一気に二人も増えたわ」

杏子「あたしが本気を出せばこんなもんさ」

マミ「この調子でもっと人数を増やせば、ロッソ・ファンタズマは無敵の魔法技になるわ」

杏子「よし、がんばるぞ! って、ろ、ろ、ろ? ろっそ・・・ ふぁんたずま?」

マミ「赤い幽霊という意味よ。あなたの分身魔法にはぴったりの名前だと思うけど、お気に召さなかったかしら」

杏子「気に入る気に入らないじゃなくて、その、前から思ってたんだけどさ、戦いの最中に技名を叫んで必殺技っていうのは、どうなのかな・・・ なんか、ふざけてるっていうか・・・ 真剣さが足りないっていうか・・・」

マミ「うふふ。先輩のやり方にけちをつけるの?」

杏子「そ、その・・・ そそ・・・ そういうわけじゃ・・・!!」

マミ「もう、怒った。あなたがそんな反抗的な態度をとるならこっちにも考えがあるわ」

マミ「罰として次の戦いであなたにも必殺技の名前を叫んでもらいます」

杏子「えーーー! マジー!?」

マミ「マジです」

杏子「勘弁してよー!」

マミ「許しません。いいわね。次の戦いでは必ず必殺技の名前を叫ぶこと」

マミ「ふふ。さぁ、そろそろ日が暮れるわ。帰ってお茶にしましょう」

杏子「あのさぁ、マミさん。今日はマミさんちに行くのやめない?」

マミ「え? それは、どういう・・・」

 

巴マミが厨二病的なキャラであるのは皆もご存知あることだとは思うが、まさかこうして公式で厨二ネタで笑いをとってくるとは。

 

いつもはマミの家でお茶にしていたのけど、今回は杏子の家に遊びに行く事になった。

家では杏子の両親と妹のモモに大歓迎された。

杏子が友達を家につれていったのは、マミさんが始めてだった。

 

マミ「こんなにぎやかな食事は本当に久しぶり。とっても懐かしい・・・」

マミは交通事故で家族全員を失っている。

マミも死ぬところだったが、ぎりぎりのところでQBと契約し魔法少女になったおかげで生きながらえているのだった。

 

マミ「ありがとうございます。こんな楽しいお食事に同席させて頂いて本当に感謝してます」

杏子父「それならよかった。実は我が家もお客さんを招いても恥ずかしくない食卓になったのはつい最近のことなんだよ」

杏子父「教会での私の教えは、長年世間に受け入れられなかった。しかしある日を境に私の話を聞いてくれる人が増えてね」

杏子父「朝目が覚めたら、私の話を聞かせて欲しいと大勢の人が集まっていた。信じられない光景だったよ」

実は杏子がQBと契約した事によって、杏子の父に信者が急増したのは皆も知るところであろう。

杏子父「マミさん。杏子とこれからも仲良くしてやってくださいね」

マミ「ええ。もちろんです」

 

このときはまだ、杏子の家庭は明るい家庭だった。

杏子も家族の事が大好きだった。

 

食事も終わり、家へと帰るマミと、途中まで送りにいく杏子。

マミ「もしかして、あなたが魔法少女になった願いって・・・」

杏子「あぁ・・・ それ・・・ 別に裕福になりたいとか願ったわけじゃないんだよ。ただ、父さんの話をみんなが聞いてくれますようにって」

杏子「だって悔しいじゃないか! みんな話を聞きもせず白い目で見るんだ。」

マミ「そう・・・ お父様の為にあなたは魔法少女になったのね」

杏子「誰かの為に願い事をするって、そんなにおかしいことかな」

マミ「んーん。でも、私はね、その願い事が同時に自分の願いを叶えてくれる物だったら、もっと素敵だなって思うだけ」

マミ「魔法少女の戦いは危険を伴うし、自分を犠牲にしなくちゃならないこともある。それが自分の願い事の対価だと思えば我慢もできるけれど、そうでないとしたら・・・」

杏子「なら、あたしは大丈夫だね! 小さい頃から父さんを見てて、あたしもみんなに幸せになってもらいたいと思ってた。その実現の第一歩が父さんを幸せにすることだったんじゃないかな」

杏子「うん。みんなの幸せを守る。それがあたしの願いなんだよ」

マミ「そう。あなたならきっと大丈夫よね」

杏子「ありがとう。マミさん」

 

本編では自分の為にしか戦わないと言っていた杏子も、この時点では人の為に戦うことを誇りに思っていた。

 

その時、杏子のソウルジェムが反応する。

QB「マミ、杏子! グリーフシードが孵化しようとしている。急いで」

どこからともなく現われたQBがそう告げた。

 

巨大な水風船のような、巨大なタコのような魔女と戦うことになった2人。

マミ「なんて弾力なの・・・ 傷すら付けられない」

杏子「マミさん、あたしに任せて」

杏子「刺してダメなら切ってみろってね!」

槍で魔女を切りつける杏子。

杏子「マミさん、この切り口を狙って!」

マミ「オッケー!」

マミ「ティロ・ボレー!!」

杏子「必殺! ロッソ・ファンタズマ!!」

魔女をやっつける事に成功した。

っていうか、新技、ティロ・ボレーも出てるし(笑)

どんな技なのか、是非、映像化して欲しいです。

ティロ・ボレーやロッソ・ファンタズマも、PSP版のまどかマギカに出てくるのでしょうか。

さやかの技にスクワルタトーレというのがあったから、きっと出るんじゃないかなー。

 

関連記事:魔法少女まどか☆マギカ ポータブル 予約開始

関連記事:かなりネタバレ! まどかマギカ ポータブル公式でPVが公開されているよ

 

 

マミ「やったわね、佐倉さん。気付いてた? 分身が13人に増えていたわよ、すごいじゃない!」

杏子「うっぐ・・・」

マミ「佐倉さん? 泣いてるの??」

杏子「あはははは! もうダメ! 恥ずかしすぎるー! 必殺ロスト・ファンタズマだよ! ふぅ苦しい。うけるー!」

マミ「もう・・・ そんなにおかしい?」

杏子「おかしいよ、あはは。ハァハァ・・・ ねぇ。一回叫んだんだから、もう許してくれるよね」

マミ「ふふ。許しません」

杏子「なんでそんなにこだわるのさー?」

マミ「怯えながら戦うより、ずっといいと思わない? 私たちはいつも命懸けで魔女と殺しあいをしてるでしょ」

マミ「でもふと思ったの。子供の頃夢見た魔法少女って希望に満ちていて、怖がったりしなかった」

杏子「マミさん・・・」

マミ「それに、必殺技の名前もかっこよく叫んでいたなって」

 

杏子に大爆笑される、マミ。

とことん、ネタキャラにされているけど、これはこれで心地いいです。

 

マミと杏子は切磋琢磨しながら、次々と魔女を撃破していった。

まさに、このコンビは無敵なんじゃないだろうかとさえ、杏子は思っていた。

しかし 、 そんな時間は長くは続かなかった。

杏子の家族が無理心中してしまったのだ。

魔法少女としての使命も、願いと共に得た幻惑の魔法(ロッソ・ファンタズマ)も使えなくなってしまった。

 

徐々に、杏子とマミの関係は険悪になってくる。

 

マミ「佐倉さん、今日の戦いはなに? どうして、ロッソ・ファンタズマを使わなかったの?」

杏子「あれはもうやめだ。あんな力もう要らない。使い魔は倒せたんだし、別に問題ないだろ」

マミ「ロッソ・ファンタズマを使えば無駄にダメージを受けずに済んだはずでしょう?」

杏子「どんな敵だって、真正面から突っ込んでぶったたきゃいいんだよ!」

マミ「佐倉さん・・・」

杏子「あー。それより今後の戦いの方針なんだけどさ、魔女も使い魔もみんな倒すんじゃなくて魔女一本に絞ろうよ」

杏子「グリーフシードを落とさない使い魔なんて、倒すだけ無駄さ。あたしは雑魚狩りに余計な魔力を使うのは金輪際ごめんだね」

マミ「なにが無駄なの。魔女も使い魔も人間を食い物にするのは同じなのよ」

杏子「だからって・・・ 誰も彼も救うなんて出来っこないだろ」

 

杏子が原作に近いキャラになってきた。

 

マミ「佐倉さん・・・」

杏子「魔女にとりつかれようが、つかれまいが、死にたがるヤツは死んじまうんだ。そんなやつら、命を張って助ける必要あるのかよ」

杏子「使い魔に食われてグリーフシードのもとになるなら一石二鳥じゃないか」

マミ「佐倉さん。あなたの気持ちは私にもわかる。でもそんな風に自暴自棄になってはダメよ」

杏子「はぁ? 何がわかるんだよ。事故で家族を失ったのと自分のせいで家族が死んだのじゃ全然違うだろー!!」

杏子「全部あたしの魔法が引き起こしたことなんだよ! だからあたしは二度と他人の為に魔法を使ったりしない。この力はすべて自分の為だけに使い切るって決めたんだ」

杏子「だから、あんたとはもう一緒に戦えない。コンビは解消だ」

 

杏子は人の為に力を使ったのだが、それが逆に悪い方向に転んでしまった事を後悔した。

父の為に、家族の為に、みんなの為に良かれと思ってやったことが、反対に作用した。

この経験があったから、 原作(アニメ版)での杏子はさやかに対して最初、本気で怒っていたんだ。

 

マミ「いえ。あなたはそんな人じゃない。今はただ・・・」

杏子「じゃあね」

立ち去ろうとする杏子を体を張って止めようとするマミ。

マミ「今のあなたを放っておくなんて、今の私には絶対できない」

杏子「なら・・・ あんたをぶっ飛ばしてでも行く」

マミ「ふふ。まったく。どこまでも手の掛かる後輩ね」

杏子「ふっ・・・ 悪かったね・・・ センパイ!!」

杏子とマミの戦いが始まった。

マミ「先輩に向かってそんな正攻法が通じると思っているの? あなたの魔法も戦い方も知り尽くしているのよ」

杏子「こっちも知ってるんだよ!!」

攻撃を繰り出す杏子。

マミ「それは失礼。じゃあこれは? これでも真正面から突進できるのかしら?」

杏子「笑わせんな! そんな殺す気のないなまくら弾、避ける必要すらないんだよ!!」

マミに攻撃をヒットさせた杏子。

杏子「次はリボンだけじゃ済まないよ。もうあんたとは覚悟が違うんだ」

杏子「世話になったね。あたしは風見野に帰る」

マミ「どうして・・・」

杏子「さっきも行ったとおり、あたしはもう、誰かの為に魔法を使うつもりはない。だから魔女も使い魔もって戦いはできない」

杏子「でも・・・ あんたはなんかあったら、あたしにもグリーフシードを分けてくれるんだろ。そんな優しさに傷つくのはまっぴらなんだ」

マミ「あなたは一人で平気なの? 孤独に耐えられるの?」

杏子「あんたと敵対するよりずっとマシさ」

マミ「敵になんてなるわけない。だって・・・ だってあなたは・・・ 私にとって始めて同じ志をもった、魔法少女だったんだから」

杏子「期待にそえなくて悪かったね。さよなら。巴マミ」

去っていく杏子。

マミ「また、ひとりぼっちになっちゃったな」

つい独り言を言いながら寂しがるマミ。

杏子「いつか・・・ あんたにふさわしい仲間が見つかるさ」

マミに向けてのメッセージを一人つぶやく杏子だった。

原作(アニメ版)では、ふさわしい仲間、まどかやさやかと出会う事になるのだが、この時間軸で直接的に一緒に戦うことはないのだが。

 

場所は変わってほむホーム。

ほむら「統計上、ワルプルギスの夜は最速なら今週末には見滝原に上陸する。市街に侵入されたらなすすべはないわ」

ほむら「出会いがしらが勝負なの。だから・・・ 聞いているの? 佐倉杏子」

杏子「聞いてるさ。いや、前にもこんな風に魔法少女同士で魔女対策を練ったことがあったなってね」

ほむら「もしかして、その相手、巴マミ?」

杏子「そんなわけないじゃん。それにしてもすごい部屋だな。まるで魔法少女と魔女の研究室みたいじゃないか。これだけ調べるのは並大抵のことじゃないよ」

杏子「あんた。一体、いつから魔法少女をやってるんだい?」

ほむら「もう忘れてしまったわ。ただ、ワルプルギスの夜を倒す為だけに、私はこの時間を生きているのだから」

杏子「まったく底知れないやつだな。それで、ワルプルギスの夜に勝てるのかい?」

ほむら「必ず勝つのよ。私たち二人なら出来る」

杏子「二人ならか・・・ あいつもそんな風に思ったのかもな・・・ なんでもない。さぁ、ワルプルギスの夜をぶっ飛ばす作戦を教えてもらおうか」

 

巴マミの死後(マミったあと)ほむらと杏子は共同作戦で一緒にワルプルギスの夜を倒そうとする。

杏子はマミと一緒に戦うことを拒否した。結果、マミは死んだ。

ほむらはシャルロッテ戦でマミを助けようとしたが、マミに拒否された。結果、マミは死んだ。

 

ドラマCDの魔女戦でも、本体とダミーが別に存在するタイプの魔女を(角頭)、2人なら倒す事ができた。

しかし、原作(アニメ版)では、本体とダミーが別に存在するタイプの魔女(シャルロッテ)に一人で挑み、死んでしまった。

 

また、ドラマCDで最後に杏子とマミが別れるシーン。

マミと戦うくらいなら孤独を選ぶ優しい杏子。

原作では、みんな魔女になるしかないと発狂し杏子を打ち抜いたマミ。

 

複雑に因果が絡み合い互いにリンクしつつ、綺麗に伏線も回収されている素晴らしいシナリオでした。

これは本当に、OVA・・・ いや、劇場版で出してもいいくらいのシナリオだったと思います。

 

本当に、聞く価値のあるドラマCDでした。

 

当記事で使われているセリフの引用元:(C)Magica Quartet/Aniplex・Madoka Partners・MBS

引用されている画像及び、動画の著作権は各権利所有者に帰属致します。

再配布・譲渡・販売はご遠慮願います。

 

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コメント

  1. てて より:

    ドラマCD持ってないけど、見て買いたくなりました。ありがとうございます。


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